自転車について考える
 
 3.11大震災以後、自転車愛用者が爆発的に増えたという。自転車は誰でも乗れる快適な便利な乗り物であるが、また危険も隣り合わせの乗り物である。利用者の増加に伴い事故も多発し利用者のマナーの悪さも大きな社会問題となって以前からの自転車愛好者である私としては複雑な思いである。
 確かに自転車利用者は交通ルールを守らない、車は勿論歩行者も赤信号では止まっているが、自転車だけは隙間をぬって走り抜けていく。車道も歩道も逆方向もお構いなしで走り抜けて行く道路上の無法者である。実は私も最近まではそんな走行をしていた。最近マスコミで度々自転車の無法ぶりが取り上げられ、自分の勝手な走り方を反省した次第である。そこで自転車走行の問題点を書いてみることにした。
 一番の問題は自転車に乗っている人は止まりたがらないことである。またブレーキの配置と作動に根本的な問題点がある。通常走っている際はハンドルだけを握っていてブレーキには指が触れていない。ブレーキを掛ける際は改めてブレーキを握り直さなければならない。一瞬のブレーキ操作が遅れるのである。
 私もブレーキ操作が遅れて自動車の横っ腹に激突したことがある。その時は緊急時にハンドルを握りしめて全くブレーキに指が行かなかったのである。考えてみれば自転車の構造は私の子供の頃から全く変わっていない。メーカーも利用者もそれに何の疑問も持たなかったのが不思議である。自転車の交通違反については警察もハッキリと取り締まってほしい。勿論自転車が走る環境について大きな問題があるが、今回は自転車を乗る側の交通ルール厳守と自転車自体の改良点を書いてみた。

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