江川紹子さん、張さんには勝てないよ

評論家江川紹子がテレビの番組中で野球の問題で張本勲と意見が別れ、こじれたあげく降板となったという。世間は張本氏の態度、TBSの態度に批判的だが、張本氏、江川氏ともにこの件に対して
あまり発言をしていない事は良かったと思っている。
 江川紹子さんもジャーナリスト張本氏の生い立ちは努力重々しているのだろう。昭和十五年、貧しい朝鮮人の子として広島で生まれ、原爆に遭遇し、自慢の姉の苦しみの最期を看取り、自らも指に大きな傷を負いながら、三千本安打を達成し野球選手として大成されたのである。張本氏から見れば野球に限らず、貧困、人種差別 、被爆、どれをとっても薄っぺらな、評論家、マスコミ人の発言を軽蔑していたのだろう。
 張本氏は指の傷は決して人に見せない。被爆の体験もほとんど話さない。朝鮮人の差別についても決して恨みがましいこといったことはなく、堂々と在日韓国人であると胸を張っていた。私は張本氏の一つ歳上である 張本氏がいかなる人生を送ってきたか十分想像できる。江川紹子さんに腹が立ったのは単に野球のことだけでは無かったのかもしれない。
 知りもしないで勉強もしないで、政治を経済を教育を批評している知識人は多い。私の亡くなった妻は広島で原爆に遭遇していたが亡くなるまでほとんど原爆の話はしなかった。
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