レスリングは大丈夫。マイナスをプラスに

 今回の五輪競技からのレスリング除外の報には世界のレスリング関係者が驚き、怒り、即座に復活への行動に出た。米国、ロシア、中国、イラン等のイスラム国、そして2020年開催候補の日本 トルコ、これらの国が全力で復活に立ち上がったのであるから、間違いなく復活はあるだろう。

 この事件でレスリングには大変なプラスもあった、日本においてこれ程歴史を含めてレスリングをマスコミが報道してくれたことはない。しかも全て好意的である。古代オリンピックからのこと、戦後のオリンピックの日本選手の輝かしい戦歴。今までレスリングに興味もなく知らなかった人達が、大新聞の有名コラムを通じて知ってもらえたのである。
 毎日新聞「余録」、日経「春秋」、産経「産経妙」、北海道新聞「卓土四季」、神奈川「照明灯」、これらの権威あるコラムが全てレスリングのオリンピック除外に疑問を呈し、レスリングが如何に歴史ある世界に普及したスポーツかを書いてくれている。
オリンピックの原点 精神である何の道具も使わない肉体だけのスポーツである陸上、水泳、レスリングはオリンピックから除外する事は出来ないのである。

 この問題の選考委員14名の中にフェンシング2名、ヨット2名、ボート1、近代五種、冬季ジュリー、アイスホッケー、バスケット、いずれも道具を使い勝敗が左右される事もある競技が選考の過半数を占めていた。しかもスポーツ大国の米国、中国、ロシアが入っていなかったのだから、IOCがどんなに姑息な対応をとっても幹部達はレスリングを復活させなければ自からの立場がIOCから無くなるのである。                                                         
 
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