三位一体

 少年少女レスリング連盟会長・岩名秀樹氏は私の40年来の友人である。岩名氏は三重県県議会議員を30年間も務め、県会議長、自民党県幹事長、議員団長を歴任し、現在は2度目の県会議長である。真面目に勤勉に議員生活を送ってきた岩名氏は、この度の三位一体の政府の改革には大いに賛成で、小泉総理に是非断行してもらいたいと東京に来て各所に陳情を繰り返している。岩名氏は、「政府が決めて地方自治体が賛成し何の問題があるのだ。」中央省庁が反対しその族議員が反対して「何をか言わんやだ。」族議員は痛くもない腹を探られてしまうぞ、と怒っている。
 明治以後、政府は中央省庁に優秀な精鋭を集め、その指導のもとで日本国を短期間で世界の一流国に築き上げてきた。勿論、それは正しかったし高く評価するべきであろう。しかし、今は違う。地方自治体にも中央に勝るとも劣らぬ人材が沢山いる。東大はもとより、全国の優秀大学、高校を卒業した誠実な精鋭が沢山いるのだ。地方の責任で地方の特色のある施策を推進すべきである。岩名氏は「残された地方議員生命をこの問題に賭ける。改革のためには三重県議会を特区申請することも考えている」と目をランランと輝かせている。

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