国連と日本の関係
 
日本は戦後50年を経過して、尚国連から敵国条約を撤回してもらえないばかりか、常任理事国への就任も認められずにいる。それなのに負担金は全体の20%を拠出している。それに引き替えアジアから非常任理事国に選出されている、パキスタン、シリアはいずれも原爆実験や、テロ支援疑惑がある国で、拠出金はといえば日本の数百分の一である。この話は、私の大学時代からの友人政治評論家の山本峰章氏より聞いた。山本氏いわく非常任理事国のアンゴラ、ギニア、カルメーンに至っては負担金はほとんど払っていない。アメリカに次いで多くの負担金を払っている日本が、いまだに内乱やゲリラ戦を繰り返しているアンゴラ以下の発言権しかない、この様な国連になぜこうも思い入れをするのか。日本人にある国連ユートピア主義をもう一度考え直してもらいたいものだ。そもそも、国連は第二次大戦の連合国、米、英、ソ、中、が戦勝体制を維持するために、45年ヤルタ会議をへてサンフランシスコ会議で国連憲章を採択したものである。北朝鮮問題といい教科書問題といい、どうして日本の外交は弱腰なのだろう。世界中の国の教科書で私の国は悪いことをした、こんなにひどいことをしたなどと書いてある教科書は何処にもない。文部科学省は世界中の小学校の教科書を翻訳して、世界の国々が自分の国をいかに美化して書いているかを日本国民に知らせるべきである。若者が駄目だ、意欲がない、などと嘆く前に、若者が誇りを持って生きて行けるような国を、政治家を始め指導者達は作らなくては成らないだろう。
 
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