山本美憂選手の事

 女子レスリングのワールドカップがマスコミに取り上げられ、女子レスリングが多くに知られるところとなりました。それに比例して色々の意見が寄せられた中で、山本美憂選手の入れ墨について多くの批判の意見がレスリング協会に寄せられました。(財)レスリング協会としていずれ見解を出さなければならないでしょうが、取り敢えず私の見解をのべさせて頂きます。
 スポーツは世界共通のルールが全てです。国際ルールでは入れ墨をした選手は出場出来ないという決まりは有りません。従って日本協会も入れ墨がある選手の出場を認めます。この度の女子ワールドカップでも、入れ墨をしている選手が五人以上いました。私も入れ墨が好ましいとは思いませんが、世界の若者文化の一つであり、イヤリング、付け爪、茶髪、無精髭等と同じものだと思われます。ただ入れ墨の場合一度身体に刻んでしまうと、消すことが出来ないところに問題があります。
 私は、美憂選手のことは幼年の頃からよく知っておりますが、非常に礼儀正しく、妹の聖子ちゃんとも仲の良い、とても可愛いお嬢さんです。世界の頂点に立た後、最愛の母を亡くし、Jリーガーとの結婚も一児をもうけて破局して、人には言えない葛藤の中で、再び世界一を目指してきたのです。皆さん優しく見守ってください。消すことの出来ない、隠すことの出来ない傷を負って山本美憂はけなげにもオリンピックを目指しているのです。私は「美憂、頑張れ、世間など気にするな、入れ墨のある日本初のゴールドメダリストになれ、お母さんも天国で見守っているぞ」とエールを送ります。
 
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