新ルールの研究

 来年からFILAのルールが大幅に変わる。23日の全日本選手権では新ルールを先取りして行われた。新ルールは納得できない部分は多々あるがそんなことを言っていてもしようがない。来年の一月にローマで世界中の審判が集まり最終チェックをして新ルールが確定するそうだ。いずれにしてもレスリングそのものは変わらないのだから、新ルールを研究し、練習に、試合運びに、いち早く対応した者が勝利を得るであろう。
 新ルールの細部については審判委員会のホームページ、説明会等で理解してもらいたいが、主な改訂について考えてみる、まず、どんな条件でも場外に逃避した場合は、相手に1ポイントが与えられる。1ポイントでも相手に上回ればそのラウンドは勝利を得る、3ラウンド制ではあるが、2ラウンド先取すれば3ラウンドを行うことなく勝利する。合計6ポイントをゲットすれば、テクニカルとなりその時点でラウンドは勝利する、ラウンドを終了し両者ノーポイントの場合はフリースタイルは片足とりクラッチ、グレコはクリンチにて延長戦を行う。
 試合そのものはまだぎくしゃくして、各所に問題が生じたが最終ルールの決定を待つしかない。いずれにしても試合は攻める選手が絶対に有利になり、激しい攻め合いの試合が増えそうだ。押し出しが1ポイントになるか、反則になるか、実に分かりにくいので、中央でレスリングをする試合が大半となるだろう。このルールは日本選手には有利になるのではないかと私は思っている、新ルールを有利に活用するためには、先制攻撃とクリンチからの処理、片足タックルの研究に新たな観点から取り組むべきだと考えている。
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