早稲田大学レスリング部70年史を読んで

 昨年12月に発行された早稲田大学レスリング部70年史で、レスリング部創成期の事が詳しく書いてあってとても興味深く拝読しました。その中で八田会長とともに早稲田大学レスリング部を立ち上げ山本千春さんと、レスリング部に練習場を提供してくれた早稲田大学の近くの柔道場師範竹内先生の事が記載してありましたが、八田会長との晩年の付き合いについて書いてありませんでしたので、私の知っていることを少し書きます。
 山本千春氏と八田会長は喧嘩別れをした様に伝えられておりました。事実、そうだったのでしょうが、晩年、早稲田大学の剣道部長老、玉利三之助氏とその御子息玉利斉氏(日本ボディビル協会会長)の仲介で昭和五十年代に再会し、八田、山本両氏は何度か酒を酌み交わしておりました。また、創立当時のレスリング部に練習場を提供してくれた恩人である竹内氏の御子息は、内科医となって現在も早稲田小滝橋近くで開業しておられます。そして、八田会長が創立した(財)スポーツ会館の創立からの会員で現在もスポーツ会館に通ってこられております。
 玉利斉氏は後に八田会長の後を継いで(財)スポーツ会館の会長となりました。また、玉利斉氏は早稲田大学第四代総長田中穂積氏の孫でもあります。

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