ルールの研究

 今までのFILAはオリンピックの翌年の世界選手権ではルールが大幅に変わるのが常であったが、今年度のルール変更は手直し程度だった。この事は当分FILAはルールで行くという事だと思う。少なくともロンドンまでは現行ルールで行くのだから、更にルールを研究する必要がある。
 現行ルールはスピーディーにポイントを取り合う為に出来たルールである。最近の世界のチャンピオンが常に入れ替わっているのを見ても分かるように、世界の一流選手なら誰にでも優勝するチャンスがあるというルールなのである。かつてのように五連勝、七連勝等という絶対的な選手は出にくくなったルールである。
 1ー1、1ー0の考え方、ラスト30秒は0点の方が有利かもしれない今のルールの研究。相手にポイントを取らせてからポイントを取り返す技の研究。クリンチで相手の攻撃になった場合の対処。始めから諦めたり、一発逆転だけを狙う戦術しかないのか?この場合守る方は攻めなくとも良く、ただ30秒相手にポイント取らせなければ勝ちなのである。この事を考えた練習をしているのだろうか?相手が背後にいても膝をマットにつかなければノーポイントなのである。攻めずにただひたすらポイントを取らせない練習も必要である。まだまだルールの研究は必要である。
 
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