勝つ為のルールの研究

■フリースタイル 相手が自分より格下の場合
 1ラウンドの1分以内に確実に2ポイント以上取ること。タックルを決めたら更に加点する態勢を作り、何が何でも加点すること。1ラウンドに3点先行されると相手はほぼ戦意を失い、次のラウンドに備えることとなる。
 1ポイントリードでラスト30秒に突入すした場合は、心理的にも失点している方が有利になり、失点している側は押し出しを含む徹底したタックル攻撃を仕掛けてくる。実際の試合でもラスト5秒以内で同点に追いつきラストポイントで勝ちを得るケースが多々見られる。勝っている方はどうしても守ろうとして、場外を意識するため、本来掛からぬ技も掛かってしまうのだ。

■相手が自分より強い場合
 1ラウンド目は徹底的に守って、逃げてでも相手にポイントをやらないレスリングに徹すること。現行ルールは逃げに対しての注意は比較的甘いので、注意されるまで守り一辺倒で攻めないこと。ノーポイントで1ラウンドを終了したら後はトスの運に任せるのみ。相手の足を取ってもポイントゲットできないのなら問題外。たとえラウンド中に相手にタックルを決められても逃げて逃げて失点を一点にとどめること。
 そしてラウンドがラスト30秒を切ったら、なにも考えず攻めまくること。相手が誰であろうと同じ体重のレスラーである。何とかならないはずがない。攻めて押し込んでワンチャンスを生かすのだ。もしワンポイントゲット出来れば優勝候補を破る大殊勲である。0対1は時には0対0より有利なのである。

■グレコローマンスタイル
 グレコになると上記の守る傾向は更に強くなる。グレコは1ラウンド1分でトスとなるから、技量が拮抗しているグレコの場合、両者守りきるケースが大半である。両者ノーポイントで終わった場合、トスの先攻選手がラスト守りきって勝ちとなるので、守り抜く技術が更に重要となる。
 ここに至るとレスリングは攻撃する競技ではなく、守り抜く競技の色彩が強い。相手に自由に攻撃させ、ただひたすら守る。これも競技なのかもしれない。そしてよく守ったというポイントが与えられる。日本人には馴染めない思想であるが欧米には存在する思想である。現にベースボール、アメリカンフットボールは、相手の攻めるときは守りに徹しなければならないルールのスポーツであるが、現在の日本人は何の違和感もない。
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